私たちの思い

物理学って、本当に誤解されている学問何ですよね。「難しいし、わけわからん」という声が良く聞こえてきます。これは、学校や教える側もきちんと教えていないというか、教える意義がわかっていない人が多いようで、必ずしもあなたの責任ではありません。。

また、もう一方では、ノーベル物理学賞の話題がテレビなどで紹介されれば、みなさん「何をやったかよくわからないけど、とにかくすごい!」みたいに騒いでくれるわけです。(ただし、日本人が取った時だけですが、笑)

実は、ほんとうにすごいんですよ。「すごい」という言葉は、多少、品が無いように聞こえますが、長い期間を通じて、それらの発見が人類の役に立っている、という表現にすると具体的に分かりやすいと思います。

第1回目のノーベル物理学賞は、レントゲンに与えられました。彼の発見は、いろいろなものを透過するX線の発見です。もちろん、現在でも医療現場で活躍している発見ですよね。

1956年のショックレー、バーディーン、ブラッテンたちの半導体の研究は、現在のデジタルエレクトロニクス、つまり、スマホをはじめとするコンピュータ機器が発展する基礎に関する発見です。

もちろん、ノーベル賞以外でも、アインシュタインの相対性理論(多くの人が誤解してますが、アインシュタインは相対性理論ではノーベル賞を取っていません)は、GPS、つまり、現在ではほとんどの車についているカーナビを支えるシステムに貢献しています。

他にも、素粒子や原子核物理の研究から来た産物である、あらゆる粒子とその性質の発見も、現代医学に貢献しています。例えば、ガン治療に陽子ビームを使ったり、ガンの検診に使われるPETもこの物理学の応用です。

身の回りの技術を調べてみれば、ほとんどのことに物理学が関係しているのです。

しかし、悲しいかな、学校では、難しくてほとんどの学生が取らない。先生も教えたがらない。受験に必要かどうかでしか、もう学問というものを見ていないんですね。

じゃあ、スマホなしでいいの?電子機器から、便利なものすべて物理や関連科学から来ているのに、数学・科学・工学に対してありがたみを感じない、こんな世の中じゃ、ポイズン、ってなりませんか?(えっ、ならないですか、笑)

とにかく、そういう世の中に対して、物理科学の面白さや、実際に役に立つように教えたいという思いはあります。もちろん、日常の仕事にも役に立ってほしいと思います。そういう思いで、やって行きたい、その気持ちは負けないので、よろしくお願いいたします。